3連単の買い方でプラス収支にするための考え方
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3連単は「長期投資」に向いた馬券
3連単は配当が高いというイメージがありますが、実際は1つしかない当たりに対して多くのムダな馬券を買うことになります。
つまり、なかなか当たりにくい馬券ということになる。それでも買う人が多いのは配当的な魅力があるからです。
しかし、3連単で勝つために絶対に理解しておかないといけないことがある。それは、短期運用だと負担が大きいという点。
資金力のない人が3連単を買うのば負け確定行為。単勝や複勝で利益を作る方法を考える方が建設的です。
こうした点から多くの人にとって、他の券種を重視していた方がリスクヘッジが効き、かつ回収効率も実は悪くないということが起こりやすい。
投資競馬では、「最大利益を追求する」べきだと述べてきましたが、リスクヘッジも忘れてはならない重要な観点になります。
もともと、控除率の点から馬券を買うこと自体リスクがあるので、何の考えもなく攻めると返り討ちにあいやすくなる。
戦争の書物として今でも高い評価を受ける孫氏の兵法では、なるべく戦わずして勝つのが最良と書かれています。
馬券で例えるなら、買わなきゃ損と思える馬がでてくるまでは守備的でいる方がメリットは大きいということ。
これは、一流投資家の信条とも一致する見解であり、勇んで戦いに臨んでいるうちは良い結果は得られにくいよということなのです。
3連単で知っておくべきこと
2014年の6月より3連単の控除率が変更されたことで全券種の中で以前ほど利益をだす難易度が引き上げられました。
最も控除率がお得な単勝・複勝と比べると実に7.5%もの差があり、いかに3連単が不利になりやすいかが分かります。
これは、一般購入者が不利にならないように行われた、実質、投資競馬に対する規制でした。
JRAが認めざるを得ないほど、投資競馬の考え方は実戦において高い効果を証明したと言えるのかもしれません。
3連単を導入すべき最適な時期は?
利益を伸ばすという側面で見ていけば、いつか必ず3連単での運用は視野に入ってくるのが当然。
しかし、逆に言えば他の券種で十分な利益を得られるようになってからも遅くないということでもあります。
あなたが配当の面だけで3連単を選ぶのであれば、それは「愚策である」と言うしかない。
基本的に3連単という券種は「攻めずぎている」からであり、それに対するリスクヘッジは他の券種で行う必要があるからだ。
もちろん、潤沢な資金力があるという前提に立てる人であれば、3連単が持つ潜在的な爆発力を上手く生かせると思います。
しかし、十分に準備できてない人が「みんなが買っているから」というだけで3連単にしているのなら止めておくべきです。
ちなみに、アメリカではもっとシンプルな馬券が好まれる傾向があります。
日本人の傾向として、普段は過剰にギャンブルを怖がっているのに、いざ買い始めると過剰なリスクを取るケースが多い。
トリガミは平凡な結果に見えるかもしれないが、長期的にはリスクヘッジの側面を持っているように短期視点になりすぎないよう気を付ける必要があります。
着順イメージが固まっているか?
3連単はマルチ買いも辞さない覚悟が必要になりますが、これに慣れるのは良くありません。
あまりにムダ買いに慣れてしまうと、当たっても支出の方が大きいということになりかねないからです。
3連単はマルチで購入してしまうと総点数がハネ上がるため、基本フォーメーションを組むことが資金効率アップにつながります。
しっかりと着順がイメージできている時、たとえば1番人気馬が2着になる根拠がハッキリしているような時は買ってみてもいいでしょう。
重視すべき馬が決まっている
軸馬・穴馬の見通しができているレースならフォーメーションで効率よく買うことができます。
1頭ずつが理想ですが複数頭でも買いやすいレースなら検討してみる価値はあります。
混戦レースはデメリットが大きい
オッズが割れるようなレースでは難易度の割に配当がつかないというケースがよく起こります。
このトリガミが発生しやすい状況で3連単を買うのはナンセンスと言えるでしょう。
偶然が支配する配当に目を奪われるべきではない。できるだけコントロールできるラインを見極めて買うことの方が大切です。
もちろん、そういう偶然を生かした戦略を前提とするなら問題はありません。
ただ、いかなる時でも「配当を見て戦術を決めてはならない」と強調したいだけなのです。
3連単マルチの青田買いは有効か?
100万円オーバーの配当にもなると、ある程度の好走範囲は絞れても特定の馬に切り込める状況は少なくなるもの。
3連単で青田買いをできる人は、資金力があり、3連単でトリガミがあっても耐えら得る自信がある人です。
明らかに青田買いでなければ取れないレースもあるため、そういう時は3連単の爆発力を利用するシーンと言えます。
基本は手を広げて高配当を得るための券種ですので、手を絞って買うような戦術は例外的と考えるべきでしょう。
結局は出走馬の能力を把握しているかで決まる
競馬新聞で予想して買う3連単は明らかに不利です。競走馬の能力を理解しないで買っているわけですから。
それは、もはや「宝くじ感覚」と言わざるを得ない。まあ、そういう楽しみ方もあるので全否定するものではありません。
まず、きちんと3連単を買えるだけの環境が整っているか確認してみてください。
自分はどこまで理解していて、何のために3連単を買うのか自問してみる必要があります。
馬券の軸が確かで、穴馬の選択にも合理的な理由がある時は買わないと、それは相対的な損失となる可能性がある。
逆に言えば、何も理解できていないのに、ただ配当が高そうだからと3連単を買うことは危険な行為でしかない。
わざわざ馬券をさらに控除率の高い宝くじにしてしまう人は、かなりのリスクを取っていることに気づくべきです。
券種ごとの稼ぎ方
券種ごとに特性を理解する馬券は効率化を生み出します。回収率を最大化するために資金管理に注力しよう。