京都競馬場の距離別データ
2020/12/17
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京都競馬場の距離と脚質データ
極端に速い時計をマークする点では東京競馬場と同じ高速コースに分類することができる。
ただ、生育不足な冬の芝では時計を要することもあり芝のデキによってイメージをガラリと変えるコースとも言えるだろう。
外回りでは内1頭分が空くように設計されており、そこを上手く狙っていくような騎手はマークしておきたい。
芝1200m
向う正面直線半ばの坂下からスタートし、最初のコーナーまで316mある。 3コーナー入り口に頂上がある丘を越えるとゴールまで800mの下り坂が続いていく。
スタート直後が上りなので、中山や中京の芝1200ほどテンは速くならない傾向にある。逃げ・先行馬は、減速せずに突っ走ることができるため有利となる。
3~4コーナーで180度近く曲がるため、外に振られる外枠は不利なことが多い。
有利な枠 | 有利な脚質 | 狙いのポイント | |||
逃げ | 先行 | 差し | 追込 | ||
内枠 | ▲ | ○ | ○ | × | スピード馬 |
芝1400m(外)
スタートから3コーナーまでの距離は512m。3?4コーナー中間の丘は内回りより1.2m高く、上りはなだらかだが、下りは傾斜がきつい。
3?4コーナーは、角コーナーでスピードが出るため、出口で馬群が膨らみ易い。直線に向いた直後に内回りと合流するため、内がポッカリ一頭分開くのが特徴。
上手くいけば最短コースで走れるため、内ペタを狙ってくる騎手に注目したい。
有利な枠 | 有利な脚質 | 狙いのポイント | |||
逃げ | 先行 | 差し | 追込 | ||
内枠 | △ | ◎ | ▲ | × | 騎手 |
芝1600m(外)
向う正面直線を2コーナー側に延長したポケットからスタート。3コーナーまでの直線距離は712mと長く、横に広がったまま先行争いになるため、ペースは上がり易い。
よほど、スローペースにならない限り逃げ切りは難しい。1400mと同じく内が開くので騎手にも注目しておきたい。
有利な枠 | 有利な脚質 | 狙いのポイント | |||
逃げ | 先行 | 差し | 追込 | ||
内枠 | × | ○ | ○ | △ | 騎手 |
芝1800m
向う正面直線を延長したポケットからのスタート。3コーナーまでの直線距離は912mとかなりの長さになる。
3コーナーにある高さ4.3mの坂の上りでペースが落ちるが、下りでペースがまた速くなり、そのままの勢いで直線に流れ込む。
坂を上り下りするため、折り合いを付けていかないと最後まで持たず騎手の腕が問われる距離と言っていいだろう。
得意、不得意の出やすく距離適正に差が見られる。
有利な枠 | 有利な脚質 | 狙いのポイント | |||
逃げ | 先行 | 差し | 追込 | ||
なし | △ | ○ | ○ | △ | 折り合い |
芝2000m
スタンド前直線半ばからスタート。1コーナーまでの直線距離は309m。1コーナーが近いので下級クラスほどペースは上がらず落ち着き易い。
それだけに位置取りが重要であり、良い位置を取りたい騎手の思惑が重なると、知らず知らずペースアップすることもある。ペースが極端になるのが2000mの特徴と言える。
直線が短いため、内に密集しやすく内枠は上手く捌かないと身動きが取れなくなる。騎手の判断力と手綱捌きがモノを言うので実績のある騎手に注目したい。
有利な枠 | 有利な脚質 | 狙いのポイント | |||
逃げ | 先行 | 差し | 追込 | ||
中枠 | ▲ | ▲ | ○ | × | 騎手 |
芝2200m
1コーナーまでの距離は397m。平坦な直線でテンは速くなる。
1?2コーナーから向う正面では馬群はやや縦長、それが坂下までに詰まり、下り坂で一気に動く持久力勝負になる。息の長い脚を使えることが好走条件になりやすい。
有利な枠 | 有利な脚質 | 狙いのポイント | |||
逃げ | 先行 | 差し | 追込 | ||
なし | △ | ○ | ○ | △ | タフさ |
芝2400m
外回り4コーナーのポケットからスタート。1コーナーまでの距離は約600m。
ペースは落ち着きやすく上がり3Fの勝負になることが多い。逆手を取った大逃げが稀に決まったりすることもある。
有利な枠 | 有利な脚質 | 狙いのポイント | |||
逃げ | 先行 | 差し | 追込 | ||
内中枠 | △ | ◎ | ▲ | × | 上がり時計 |
芝3000m~
京都競馬場の3000m以上は、菊花賞と天皇賞(春)万葉ステークスで使われるだけでデータの蓄積は遅くなる。
近年は馬場の高速化からステイヤーレースのイメージは薄れており瞬発力が求められてくるケースが多い。
折り合いがポイントになるが3コーナーにかけては上りで、4コーナーへかけては下り坂。4コーナーを回った最初のホームストレッチで折り合いを欠くことがある。
特に菊花賞ではスタンドの大歓声もあり、ここで取り乱すことなく冷静に走りたい。
ダ1200m
向う正面直線の端からスタート。3コーナーまでの直線距離は410m。スタートから3コーナー手前まで坂を上るのでテンの時計は遅くなる傾向にある。
下り坂から前が簡単には止まらないため、逃げ・先行の有利が顕著で差し馬には厳しいデータが出ている。スピードのある馬に注目するのが一番攻略しやすいだろう。
雨が降ると、この傾向は加速していくことを頭の隅に入れておこう。
>> 京都競馬場 ダート1200mデータ
有利な枠 | 有利な脚質 | 狙いのポイント | |||
逃げ | 先行 | 差し | 追込 | ||
内中枠 | ▲ | ◎ | ▲ | × | スピード馬 |
ダ1400m
向う正面直線を延長した芝ポケットからスタート。外枠は、芝の部分を多めに走れる。芝を走る距離は外枠で180mほどになり、3コーナーまでの距離は610mとかなり長い。
よほどハイペースにならない限り、逃げ・先行の脚いろは衰えず止まらない傾向にある。スピードの持続力が高い馬にとっては、この距離は最適な条件となるだろう。
逆にスピード不足の馬にとっては、展開やペースが向かないと厳しいと言える。
有利な枠 | 有利な脚質 | 狙いのポイント | |||
逃げ | 先行 | 差し | 追込 | ||
内枠 | △ | ◎ | ○ | × | 上がり時計 |
ダ1800m
1コーナーまでの距離が286mで、コーナーを4つ回るコース。坂を下っていく京都の特性と相まって速い時計になりやすく前が止まらない。
ポンと出てすぐにコーナーに入ってしまえば、ロスなく行けるため、内枠の逃げ・先行馬が有利の傾向にある。
外枠の馬は常に外を回される分、相対的に不利となるが、スムーズに競馬ができるメリットもあるのでペースや展開でマチマチと言えるだろう。
有利な枠 | 有利な脚質 | 狙いのポイント | |||
逃げ | 先行 | 差し | 追込 | ||
内枠 | ▲ | ◎ | ▲ | × | スピード馬 |
ダ1900m
スタート地点はスタンド前の直線半ばよりやや4コーナー寄り。1コーナーまでの距離は約380m。そこから2コーナーへと続き、バックストレッチは約400m。
ラスト1000m付近の中盤で、高低差3.0mのなだらかな坂を上る。芝コースと同様に3コーナー入口が坂の頂上で、3~4コーナーの下り坂を経て直線へ。最後の直線は平坦で329m。