どういう人が一生を台無しにするバイアスから逃れられないのか解説します
人生における選択の裏には、いつだってバイアスの影響を切り離すことができないでいる。それが人間の本質です。
あの時、もっとよく考えて行動していたら人生はもっと違っていたはずなのに。そう思うことあるのではないでしょうか。
ここではバイアスを一括りにしていますが、細かく見ていくと実に様々なバイアスが存在しています。
たとえば、火災警報器がなった時に、あなたなら即座に逃げるでしょうか。ほとんどの人は「何かの間違いでは?」と思ってしまいます。
これは「自分にはあてはまらない」と無意識のうちに考えることで危機的状況を軽視してしまう。もしかしたら最悪の結果になるかもしれないのに。
どんなに確率が低くても致命的な失敗が含まれているのなら避けるべきです。しかし、そう考えて行動できる人はあまりに少ないのです。
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自分には責任がない
どんな結果になっても悪いのは周りであって自分には責任がない。そういう態度の人は意外と少なくありません。
どう考えたって他の人が悪いことでも、自分に責任があると考えられない人も当てはまります。
あなたが何か欲しいものがあっても周りから与えられるまで何もしない。そういう人は長く悪い状況を引きずり同じ結果を招きます。
投資や競馬で負け続けても手を変えようとしない。みんなが同じことをしているから正しい?一度真剣に疑ってみる必要があります。
人間は本能的にラクをしたがります。自分に責任がないと考えてしまうのは結局そう考えるのがラクだからに過ぎません。
このバイアスを遠ざける方法はたった1つ。それは、すべての責任は自分にあると考えること。
そうすればバイアスの影響を抑えて自分の頭で考えて行動できるようになります。この状態にならない限り自分のスキルを生かすことはできません。
自分の都合に合わせて解釈する
人は自分の負けを認めたくはないもの。負けを認めると今までの自分を否定された気分になるからです。
自分の投資手法に問題があるのに認めることができないと事態は悪化していくしかない。人生を変えるようなツールがあっても否定するようになります。
このような機会損失が続けばどうなるかは言うまでもないでしょう。ずっとチャンスに巡り合うことなく人生を終えるかもしれません。
こういう人は、今日は投資で損したから今日のうちに損失補填をしておきたいと考えます。無謀な投資プランが目に浮かんできませんか?
自分の気分を害したくない。その無意識の行動のせいで人生の悪化を招いているのではと疑ってみると新しい視点が生まれてきます。
このバイアスを遠ざける方法はたった1つ。それは、人は負けるのが当たり前と考えること。
そうすることで損失を生みだすバイアスの影響を抑えることができるはずです。
他者と同調して行動してしまう
日本は極めて同調行動の意識が強いことで知られています。ガラガラのお店より多くの人が並んでいるお店に魅力を感じるもの。
これは基準がシンプルな対象であれば十分に機能するのですが、複雑な市場価値になると現実と乖離することは珍しくありません。
競馬で馬券を買ったことがある人なら不当にオッズが集中していたり、逆に評価されなすぎだと感じたことがあると思います。
でも、自分の評価よりオッズを見て「何かあるのかもしれない」と考えてしまうことの方が多いのではないでしょうか。
特に同調行動は不安や失敗した時に表れやすい。これだと思った投資に失敗すると自分の判断に自信が持てなくなることで同調行動が強化されます。
そうなると利益を獲るべき所で積極的になれずに少しの利益で終わってしまったりチグハグな結果でより悲惨な結果になることが少なくありません。
誰しもが法外な利益を手に入れていない以上、投資において同調行動が大きな利益をもたらす可能性は極めて低いと言えます。
少なくとも自分が受け取るべき利益を棄損したくない場合は、自分の投資ルール(資金管理)を決め信念を持って運用することです。
バイアスによる損失を防ぐために
投資では手法ばかりクローズアップされがちですが、自分の行動様式が【損を生み出しやすい】ままでは利益につながりません。
人生を良い方向へと変えたければバイアスの影響を抑える考え方を習慣化するのが近道です。
たとえ有利でない状況で生まれても他が損失を続ける状況なら逆転の余地は生まれてきます。もちろん今すぐの成果は期待しづらいでしょう。
それでも長く続けることでワンチャンスのある人生にすることができます。だからこそチャレンジは早いほど良いのです。
新型コロナウイルスで世界的に行動意識が変わりつつある今、これから訪れる新しい世界に向けて自分を変えていく良い機会ではないでしょうか。