スピード指数の基本運用から計算方法による求め方を解説します

   

競馬には血統、騎手、調教、脚質といった実にさまざまな予想ファクターがありますが、あなたはスピード指数というファクターをご存知でしょうか?

スピード指数とはレースの走破タイムを元に、馬の強さを数値データ化したものになります。

馬の過去のレースがどのくらいのパフォーマンスだったのか、すべて数値データで表すことによって、各馬の実力を一目で見比べることができる非常に便利なものです。

ただ、一般的な予想方法の回収率(75~80%程度)から上向かせるためのファクターエッセンスになりえるかは微妙なところです。

というのも、アメリカ競馬はスタートからスピードを生かして先頭をを凌ぎ合うレースになるのに対して、日本の競馬は欧州よりも馬や騎手本意のレースになるためレース展開が豊富という違いがある。

つまり、スローペースになると指数の精度が落ちやすいという欠点を抱えています。それでもスピードを生かす短距離で利用するなどシーンによっては活躍するかもしれません。

ちなみに、みんなの投資競馬が開発したAI競馬新聞の「激走ビーム指数」には使われていません。激走ビームは、競走馬の能力を細分化し、それぞれを評価したもので構成されています。

ほかにも、天候などの含めた環境も指数化しており、複合的な要素で構成されているためコンセプトから似ている所がありません。

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スピード指数の基本的な考え方

スピード指数は「レース走破タイム ÷ 距離 = 速度」が一番速い馬が一番強いといった単純なものではもちろんありません。

速度だけを元に馬の強さを測ろうとすると、以下のような問題が発生します。

  •  同じ距離でも競馬場によってタイムの出方が大きく異なる
  •  同じコースであっても、その日の馬場状態によってタイムの出方が変わる
  •  距離の長さによって0.1秒差の価値が違う
  •  レースの出走馬間で負担重量が大きく違う場合がある
  •  レースのペースによって走破タイムは大きく変わってくる

これらの問題について、説明していきます。

1. 同じ距離でも競馬場によってタイムの出方が大きく異なる

同じ距離のレースでも、競馬場ごとの起伏の差といったコース形状の違いなどが理由でタイムの出方が変わってきます。

たとえば、京都競馬場と阪神競馬場では京都競馬場のほうが勝ち馬の走破タイムが基本速くなる傾向(※1)があります。

(※1)ホームストレッチ側の直線が京都競馬場は平坦なのに対して、阪神競馬場は坂があるなどが理由

またダートのレースであるにもかかわらず、スタートからしばらくは芝を走るようなコースがあったりもしますので、同じ距離でもタイムを出すための条件はかなり異なってきます。

よって、走破タイムから馬の強さを考えるには、コースごとのタイムの出しやすさを考慮する必要があります。

「タイムの出しやすさ」は、一般的にそのコースで過去に行われたレースの上位馬の走破タイムの平均を基準にして考えます(これを基準タイムと呼びます)。

スピード指数では、あるコースの基準タイムが他のコースの基準タイムに比べて、タイムが出やすいようであれば、走破タイムの価値は低くなります。

逆にタイムが出にくいようであれば、走破タイムの価値が高くなるといった補正を行います。

2. 同じコースであっても、その日の馬場状態によってタイムの出方が変わる

同じコースでも馬場状態が良と重では当然タイムは変わってきます。

また開催時期における芝や砂の状態や、レース当日の散水状況等によってもタイムの出やすさは違ってきます。

この問題を扱うためにスピード指数では、その日の競馬場で行われた全レースのタイムが、基準タイムに比べて速かったのか、遅かったのか(※2)を考慮します。

(※2)もちろん基準タイムは芝コース、ダートコースを別々で計算します。

たとえば、当日あるレースの上位馬の平均走破タイムが基準タイムに比べて0.1秒遅かったとします。

それに対して、その日同じ競馬場で行われた他のレースの上位馬の平均タイムが基準タイムに比べてさらに遅かった場合、0.1秒差であれば逆にそのレースの走破タイムの価値は高くなるといった具合です。

3. 距離の長さによって0.1秒差の価値が違う

アイビスサマーダッシュなどの1000mのレースは50秒台で決着がつくのに対して、3600mのステイヤーズステークスの勝ちタイムは3分40秒台といったように、短距離と長距離では走破タイムに大きな差が出ます。

短距離で基準タイム(平均的タイム)から1秒ほど遅い走破タイムだった場合着順はかなり悪くため、馬の強さ=スピード指数も大きくマイナスするべきです。

それに対して長距離で基準タイムから1秒遅かった場合、短距離ほどは着順影響は少ないことから、スピード指数の割引も控えめとするべきでしょう。

レースの距離によって0.1秒差の価値を変えるによって、走破タイムの価値をより正確に求めることができます。

4. レースの出走馬間で負担重量が大きく違う場合がある

負担重量差は一般論では、1kg=1馬身=0.2秒分のハンデと言われています。

馬齢、性別、ハンデ戦などの理由で、同じレースに出走する馬でも負担重量が異なり、特にハンデ戦にいたっては負担重量に大きな差がつく場合もあります。

ハンデ戦で最軽量からトップハンデまで6kgほど差があった場合、この一般論にあてはめると6馬身=1.2秒ほどハンデを貰っていることになりますので、これも走破タイムの価値を考える上で絶対に補正しなければいけません。

補正の仕方の一例として、負担重量55kgを基準として1kg負担が増えるごとに0.2秒分走破タイムの価値をプラス、1kg減るごとに0.2秒分走破タイムの価値をマイナスするといった方法があります。

5. レースのペースによって走破タイムは大きく変わってくる

レースの距離、騎手の思惑、出走馬の脚質の分布などによって、レースのペースがスローペースになったり、ハイペースになったりと走破タイムに大きく影響を及ぼします。

よって走破タイムの価値を考える上でペースについても補正を行う必要があります。

なおこのペース補正は、一般に出回っているスピード指数ごとにまったく異なった考え方で補正が行われていて、またその詳細な方法が非公開だったりします。

一例としては、レースの道中のラップタイムがそのコースの平均ラップタイム(基準ラップタイム)よりどれだけ早かったか、遅かったかで補正を行うなどが挙げられます。

6. スピード指数の考え方まとめ

スピード指数はこれらの問題を補正した上で、走破タイムを元に馬の強さを評価したものになります。

以上の説明からだと、なんだか複雑で分かりにくいものに思えてしまうかもしれません。

しかし基本的には、スピード指数とは走破タイムを「コース基準タイム、馬場、距離、負担重量、ペース」の影響を踏まえた上で、その価値をスコア化したものとだけ覚えておけば、 今後スピード指数の話を聞いても全く分からないといったことはなくなるでしょう。

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