マイナスサムゲームでも勝てる投資思考法
2019/07/17
株式はトレード口座売りが多いせいか「株はプラスサムゲームだから勝てる」と盛んに宣伝しているブログが目立ちます。
しかし、その株式投資においても勝ち組は1割という認識が多く、すべての人が勝っているという状況ではありません。
株式投資では取引のたびに手数料が発生しますし、損しないように安全に立ち回りすぎると利益にならないことが少なくない。
そういう細かいマイナスが積み重なることでプラスに転じることができない人が多いのではないでしょうか。
競馬でも勝てる人の割合は1割と言われており、結局のところシステムが明暗を分ける確実な証拠が見当たりません。
では、一体なにが勝ちと負けの壁を作っているのか。私が10年かけて検証し得た1つ結論はこうでした。
曖昧な情報を確かな情報に変える
競馬にしろ投資にしろ利益が生まれることが多いのは確かな情報にもとづいてる時でした。
どちらもデタラメな情報が出回りやすい状況にあることは皆さんの知る所でもあり、そういった情報をきちんと整理して裏付けしていくことが予想精度の向上につながっていくのです。
競馬関係者のコメントは裏を取らなければ感想文としての価値しかないのに、これは関係者の言い分だから間違いないと思考停止してしまうのはハイリスクでしかない。
私は5分もあれば競馬予想は終わると以前から申し上げてきました。
もっとも時間を使うのは、その予想までの下準備であり予想スキルだけに集中しても回収率が伸びないのはむしろ自然な現象と言えるでしょう。
競馬も株も『~だろう』程度の情報があふれており、この玉石混合の中で良い情報に昇華させるにはどうしたらいいのか?を突き詰めていくことが重要なのです。
1つの情報が利益をだすこともあればゼロにしてしまうこともある。だからこそ、しっかりと正しい情報を入手することを意識する必要があります。
あらゆる情報をまとめて結論を得る
マイナスサムゲームで勝つためには情報精度を上げること。それを実現するために多くの時間を使い情報を集めて検証していくしかありません。
この地道な作業をどれだけやるかで勝つか負けるかが決まると言っても過言ではないでしょう。
投資競馬では、そういった裏づけを取るためにエージェントと提携するなどネットを十分に活用してきました。
競馬新聞を読んだくらいでは穴馬を特定することはできない。
1つ1つ予想に至るまでの地道な検証に時間をかけるからこそ激走穴馬が幸運を引き寄せることができるのです。
勝者に必要なのは正しい情報であり予想スキルだけに価値を置くのは危険な考え方と言えるでしょう。