阪急杯まとめ

      2019/08/30

最近はオッズ妙味を追求すべく能力との乖離の把握に力を注いできました。

少しリスクがあって怪我をしてもリターンが見込めれば問題ないのですが的中安定派のこともあり上手く的中率とのバランスが取れるポイントを探しています。

完璧な人間がいないようにサラブレッドも欠点があって当たり前ですから、あとはどのくらいのオッズなら許容できるかという問題になっていく。

1つぐらいの欠点なら大目に見ないと買う馬が少なくなり、その欠点が足を引っ張ることもあるのでオッズと相談するのが現実的な判断と言えます。

どういう馬を上手く避けるべきか、この視点もなければ回収率は上がってきません。ある意味では危機管理能力が問われると言っても過言ではなく長期視点で考え最適なプランを考えていければと思います。

2017年

阪急杯を予想オッズとデータ傾向をもとに分析していきます。

予想オッズ1番人気はキンシャサノキセキ産駒シュウジ。前走の阪神カップでは出が悪く中団からの競馬になったもののケガの功名で脚がたまったことで最後は今までにない末脚を発揮しての勝利。新しい一面を見せたことで今後のレースでも差し脚を生かす競馬が多くなるだろうと予想できる。その点から1倍台の単勝オッズ支持を集めるのは納得がいくところで堅実な走りを見せてくれそうだ。

2番人気はフジキセキ産駒ロサギガンティア。過去の戦績から芝1400mがベターなのは明らか。スタートが安定しないこないぶんレースぶりがイメージしづらい点がネックになる。重賞レース2勝は、いずれもM.デムーロが手綱を取ってきただけに四位への乗り替わりは微妙なところだろう。

3番人気はFastnet Rock産駒ブラヴィッシモ。近走は冴えないものの阪神競馬場の芝1400mでは堅実な走りを見せてきた点が評価されている。昨年3着は好内容だっただけに適性の高さを生かせる条件ならリピート好走の線も捨てきれないところだ。

2016年

2016年の阪急杯は、相変わらず中心馬が不在の短距離路線のまま1年が過ぎた印象。

そんな中で予想オッズ1番人気に支持されているのがディープインパクト産駒のミッキーアイル。マイルではだらしなく惨敗を繰り返しているが1400m以下で0.4秒差の負けに踏ん張っている。スプリンターズSでは、緩いペースで向いた展開だったものの差し勢の瞬発力に屈し4着に負けている。実績上位だが地力に勝る印象はなく過度な期待はどうだろうか。

ミッキーアイル

馬体を見ると短距離型にシフトしたようなイメージはなくメンタル面の問題だろう。この馬なりにしっかりとした体つきに仕上がっている点は好感度が高く良いデキで出走できる。このままの雰囲気を保って気持ちよく競馬できればの条件がつくものの他と比べれば期待値は高い。

仕上がり:★★★★☆ A

サドンストーム

完成された古馬らしい重厚感がでてきて7歳でも衰えなく充実している。兄ラッキーナインは香港G1スプリンターとして息の長い活躍をしているだけに香港遠征しても面白いかも知れない。重馬場でも走れるタフさがある馬だけに開幕集は割引も坂のある阪神競馬場は悪くない条件だ。

仕上がり:★★★★☆ A

ティーハーフ

全兄サドンストームより1歳若いこともあり兄よりも細身に映る。そういった点から晩生の傾向がみられる血統と考えて良さそうだ。さすが全兄弟というべきか体形が似ており適正もほぼ同じだろう。この馬なりに十分なデキにあることから仕上がりに関しては問題ない。

仕上がり:★★★★☆ A

レッツゴードンキ

冬毛が伸びて外観の美しさの点で割引だが馬体は乗り込まれてきたようでしっかりしてる。逃げた時には見所のある競馬をしており今回もハナに立てるかが焦点になる。楽にポンとハナを切れてしまえばG1馬の地力がモノを言いそうだ。スピードはある馬だけに1400mは問題ないだろう。

仕上がり:★★★☆☆ B

ミッキーラブソング

まだ腰に力が付ききってないものの着実に良くなってきている印象を受ける。枝の長い体形から本質的にはマイル以上が合っていそうで芝1400mは流れに乗れればこなす印象。調教師の引退が近いせいか仕上がりは上々で久々を感じさせない。

仕上がり:★★★★☆ A

ダノンシャーク

ボリューム感のある馬体は8歳という年齢を感じさせない。なぜか1400mは相性の悪さが目立つが忘れた頃に走ってきそうな雰囲気の良さがある。近走はメンタル面が影響していそうな負け方だけに自分の走りさえ取り戻せれば激走もありそうだ。

仕上がり:★★★★☆ A

2015年

第59回 阪神競馬場の芝1400mは、同じ週に行われる中山記念と同じくリピーターが活躍する傾向がある。このレースを得意としていたサンカルロは、驚くべきことに2010?2014年で4回も馬券になっている。(2013年は4着)

しかし、東京競馬場や京都競馬場の1400m戦では結果を残せていないことから阪神コースに特化した馬でないと傾向には当てはまらないのかも知れない。阪神1400mに実績のある馬は人気馬でなくても検討してみる価値はありそうだ。

1番人気が予想されているコパノリチャードは阪神1400mに実績があり嫌う余地は少ない。時々のポカはあるが馬券には入れておくべきだろう。

この点から見ると人気しそうなダノンシャークやミッキーアイルは狙いづらいと言えるのかも知れない。阪神1400m重賞レース好走経験のあるダイワマッジョーレやレッドオーヴァルの方がオッズ的に狙い易そうだ。

意外と平均値の高いメンバー構成なので大波乱まではなさそうだが激走穴馬に値する馬がいるか検討を重ねていきたい。

2015年 阪急杯の出走馬診断

ダノンシャーク

マイルチャンピオンシップで念願のG1タイトルを獲得。自己条件から地道に出世していった姿は良血ディープインパクト産駒らしからぬ渋さを感じさせる。今年初戦のレースになるが昨年は惨敗した条件で58kgの斤量を背負っての出走となる。ローテーションに余裕を持たせたい印象が強く勝負度合いは少なく思えるが・・・

少し余裕のある仕上がりも筋肉はしっかりしており問題ないレベルだろう。昨年は雪の影響で使い出しが狂ったこともありリベンジ的な意味合いもあるのかも知れない。
仕上がり:★★★★☆ 

コパノリチャード

大外枠になった阪神カップではハナを叩いて逃げることができなかったものの着差なしの2着と力のあるところを見せた。精神的な成長がうかがえ少しずつG1馬らしい落ち着きを備えてきているようだ。

無駄肉が付きやすそうな体形もしっかり乗り込まれてきたようでスカッとしたシルエットに仕上がっている。どっしりとした立ち姿は風格があり人気馬としての走りを期待しても良さそうだ。
仕上がり:★★★★☆ 

2014年

第58回 阪急杯は、阪神競馬場の芝1400mで開催される。
早速フォトパドックでの状態確認を含めた出走馬を診断していこう!

ダノンシャーク

昨年はマイル路線の安田記念で3着、マイルチャンピオンシップで2着に入る上昇ぶり。
キャリアを重ねて器用な立ち回りができるようになったことが本格化の要因だろう。
東京新聞杯は雪の影響で順延となり出走を取り消し阪急杯に仕上げ直してきた。
実の入った馬体は少し余裕がある印象も立ち姿は安定しており問題は見られない。
1400mでの実績には乏しいが今の充実ぶりなら適応できるはず。

仕上がり:★★★★☆ 

カレンブラックヒル

マイルチャンピオンシップでまさかの惨敗により精神的な不安定さがつきまとう。
一時は高い素質を評価された馬だけに精神面での良化が最大のポイントになる。
もともと体質の優れた馬で馬体の仕上がりには何ら不安を感じさせない。
陣営も結果を出したい一戦だけに初戦から手抜かりなく仕上げたと考えたい。

仕上がり:★★★★☆ 

レッドオーヴァル

桜花賞2着に入ったことで昨秋はマイル路線を歩んできた。
結果は出ていないものの、競馬ぶりは悲観するようなものではない。
馬体は牝馬らしい繊細な体つきなため牡馬に混じるとパッとしない。
トモがいいものを持っているが力が付ききっていない印象で成長が待たれる。

仕上がり:★★★☆☆ 

コパノリチャード

マイルチャンピオンシップで4着と好走したように素質は高いものがある。
同じ1400mの阪神カップは逃げを打てず見所のない10着に敗れている。
できれば逃げたい馬だけに常に展開面での条件がつきまとう。
寒い時期とあってか馬体は脂肪が抜け切れていない印象を受ける。
ただ、シルエットは悪くないだけに水準級のデキで出走できるだろう。

仕上がり:★★★☆☆ 

ガルボ

G1では物足りなさが残るもののG3級では安定した走りを見せている。
特に阪神1400mは得意としている条件だけに勝ちにきた印象が強い。
冬場に強い馬らしく馬体の張りは上々で反動は微塵も感じられない。
順調度では他を上回るだけに今回も有力な一頭になる。

仕上がり:★★★★★ 

サンカルロ

成績だけで見ると陰りが見えてきた感があり能力的には維持が精一杯。
阪神1400mはベストと言える舞台だけに仕上がり次第で上位が望める一頭。
ここを目標にしてきたか、休み明けにしては造りこんでおり衰えは感じられない。
銭型の浮かんだ皮膚から体調の良さは申し分なく取捨に悩む一頭になりそうだ。

仕上がり:★★★★☆ 

2013年

第57回 阪急杯では、思い切った予想戦略で年間プラス収支を目指していきます。

消しの人気馬

3.ロードカナロア
内に人気馬が固まってフタをされやすい配置。
この位置なら詰まることを祈るのみ。

推定穴馬

5.ブライトライン
阪神カップは外回されたぶんの負けで能力の一端は示した。
好枠を生かした馬群を割る競馬ができれば。

12.エピセアローム
正攻法でロードカナロアを下した能力を評価。
並んでから伸びるとこがあり枠は良し。

最終決断

ワイド:5?12(1000円)

阪急杯 フォトパドック診断
評価尺度:良S?D悪

ロードカナロア

体を造ってくる厩舎なのか、目標が先とは言えシルエットは問題なく仕上がり良好。
香港スプリントを勝てたのは心身ともに充実している証拠だろう。

評価:A 好仕上がり

オセニアボス

脂肪が付きやすそうなタイプだけに、冬場なら使い続けた方が調整も楽なのだろう。
特に変わった様子もなく、良い意味で平行線のデキ。

評価:B 平行線

オリービン

可もなく不可もなくといった印象で走る気次第といったところ。

評価:B 平行線

サンカルロ

体のアウトラインはスッキリしているが、各所を見ると緩みがちらほら見られる。
あくまで目標はG1と言いたげな印象を受ける。

評価:B 水準級

エピセアローム

少し太めが残っているものの、腹線は引き締まっており問題ないレベル。
久々の仕上げとしては良い部類に入る。

評価:B 好仕上がり

マジンプロスパー

硬めに映るほど筋肉の収縮力が強くて力みなぎる馬体。
伸び悩んでいるのはパワーシフトしすぎたせいのかも知れない。

評価:A 順調

2012年

第56回 阪急杯の激走穴馬で一緒に年間プラス収支を目指す方を募集しています。

◎05.オセアニアボス

スムーズにさばけなかった2走前を除けば1400mでは
安定した走り。最後は確実に脚を使えるだけにスムーズ
な競馬ができれば巻き返しは十分。

○02.スプリングサンダー

阪神1400mはベスト条件。牡馬相手でも差はない。

▲04.ガルボ

不利を受けやすいだけに上手くさばければ。

△1

阪急杯分析
エーシンリジル
メリハリの利いたアウトラインで太め感なく仕上がった。
ただ、後躯に力がない馬で平坦コースが合う印象。
馬体診断:★★★★

オセアニアボス
アウトラインに余裕があり、もう一絞り欲しい体つき。
姿勢には硬さがなく状態そのものは良好だろう。
馬体診断:★★★

ガルボ
特に変わった所もなく好状態を保っている。
馬体診断:★★★★

サンカルロ
アウトラインは出来ているが背中の力がもう一つ。
少し加齢の影響が見え始めてきたのかも。
馬体診断:★★★

トウカイミステリー
良く見せないタイプで難しいが良くも悪くもといった印象。
馬体診断:★★★

マルカフェニックス
見た目は悪くないが無駄肉が残って緩く映る。
大柄なこともあり叩きつつがベター。
馬体診断:★★

至高の競馬とは何か

的中率と回収率が高ければ高いほど価値があることに間違いはありません。しかし、この理想を実現できるか検討してみれば夢物語であることはハッキリしています。これを目指すことは自滅を意味するのであり、この理想を捨て現実的に勝てる見込みを作ろうとしなければ馬券でプラスになることは絶対にないと言えます。

こういった完璧主義者は時に得がたいものを手にすることもありますが、その労力の大半は実らないことも多くある。そもそも競馬というシステムが不完全なものなのに完璧を求めることが矛盾していると言えるのではないでしょうか。競馬で回収率を高めようと思ったらスキルを挙げることはもちろん、いつもよりオッズの高い馬を狙う必要があります。

つまり、的中率を犠牲にして回収率を上げることがシステム上で正しい戦略になるのです。大事なのは価値あるリスクを見抜いて投資していくことだと思います。

2011年

第55回 阪急杯で狙う激走穴馬を公開中!

よく優良な予想家がいないと聞きますがユーザーが育てるでもない限り自然発生はしないでしょう。なぜなら予想家も高齢化社会に突入しており今の競馬に対応することができない人たちばかりだからです。だからと言って今までにない競馬理論を用いればいいのかという話になりますが、まず自分に合っているかが重要になります。

あなたに合っていない靴をはいたらどうなるか想像してください。どんな高級な靴を履いたとしても自分に合っていなければ能力を発揮することができないばかりか靴ずれなど怪我を負うことになる。この物事の道理は馬券においても同じことが言えるのです。あなたに合わない競馬理論を使ってもプラスにはなりません。

自分に合っているかどうかは総当り形式であたっていく方法があります。それでは時間が掛かりすぎると思う人は、自分が論理的な人間か、それとも感覚的な人間かで力を入れるべきファクターを見出すことができます。不安遺伝子の多い日本人は感情的な人が多いことから自分なりのセンスを発揮できる『馬場読み』がおすすめです。

◎01.ショウナンカザン

前走の敗因が何にしろ負けすぎで逆に度外視したい。
途中で追うのは諦めていたので疲れも皆無だろう。
1400mは久々だが、G2でも見所ある走りで差は感じない。
開幕の内枠は良くロスなく走れれば一変もありうる。

○02.ガルボ

内枠は歓迎のタイプで1400mも経験済み。
あとは不利なくスムーズに競馬ができるかどうかだけ。

▲12.スプリングソング

前走は実質1000mの競馬みたいなもので負けは止む無し。
単調なスピード馬でなく1400mの方が競馬はしやすい。

△15

阪急杯分析

ガルボ
間隔あいても仕上がり早で心配なし。肌つやも良く好調を維持。

馬体診断:★★★★

サワノパンサー
550kgある大型馬らしくカチっとした所はあるが実にパワフル。
トモ、腰に力が付いてきたのが好成績に繋がっている。

馬体診断:★★★

サンカルロ
久々でもスカッとしたアウトラインで仕上がっている。
シンボリクリスエス産駒は、細く見えるぐらいの方が走れる。

馬体診断:★★★★

スプリングソング
体形だけ見るとサクラバクシンオーというよりマルゼンスキーが出ている。
まだパンとせず成長の余地を残すが、バランスが良くセンスを感じさせる。

馬体診断:★★★

ビービーガルダン
外観は完成されていて良くも悪くも安定感は十分。
肌つやも良く久々を感じさせない仕上がり。

馬体診断:★★★★

ワンカラット
この馬にしては、ドッシリと構え太め感の残る仕上がり。
気で走る所はあるものの、先を見据えた感は拭えない。

馬体診断:★★

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