天皇賞春まとめ

      2023/04/04

投資競馬を実現するにあたりデータマイニング技術は必須になります。

今でもデータマイニングと言えばJRA-VANのみですが、あまり効果的とは言えず、どう活用すべきか見えてきません。これは、機械的に一括でデータ処理していることが結果におけるギャップを生み出していると思われます。

競馬はデータを一括で処理することはリスクになり得ます。それは、競馬が0.1秒差を争う精微さを持つゆえに、馬場状態や展開など構成ファクターの影響が大きくなるからです。

たとえば、同じ良馬場でも水分量には違いがあるのに、そこを無視して一括処理してしまえば結果とのギャップが大きくなることは否めない。これを是正するためには、確かな論理で組まれた技術と経験が必要になります。

今、そしてこれからも重要でありながら高コストであるため、一般レベルでのDM技術革新は期待できません。私は10年以上、この土台に投資してきましたが、採算が取れるようになるまで効率化するのは大変なことでした。

確かなDM技術と挑戦者の才能で収益を加速させていく、それが投資競馬の理想です。今ある一般的な予想では才能を生かすことができません。その要素を確実に排除できるノウハウを持つ投資競馬のメリットがそこにあります。

馬券の買い方に正解はありません。ある人は単勝で結果だし、またある人は3連単で結果をだす。これが入れ替わったら結果はでてこない。なぜなら、今までの生き方で培われた自動思考が関係しているからです。

単勝と3連単それぞれ形成されるシナプスは違うからこそ、収益が最大化するために特化する必要があるのです。

2022年

1位タイトルホルダー(予想オッズ2番人気)

キングカメハメハ系のドゥラメンテ産駒。菊花賞の勝ち馬だがステイヤー感はそれほどあるわけではない。

気性的に逃げるとコントロールがしやすいため、長距離の方が走りやすいというだけで専門的かと言えば疑問符がつく。

逃げ馬は(倫理的に行わないだけで)潰そうと思えば潰せる存在であるため人気の逃げ馬はリスキーと考えたい。

逃げ馬の回収率が高いのは脆弱な脚質がゆえい恵まれた時の反動が大きいというだけ。圧倒的な力差があれば別だが。

菊花賞も4番人気という絶妙なポジションでの立ち回りだけに潰し意識の高い今回は過信してはいけない。

2位ディープボンド(予想オッズ1番人気)

ディープインパクト系のキズナ産駒。短距離G1馬がいる牝系からでてきたステイヤーという血統イメージを覆している。

その点から見ると距離は長めがいいものの本当にステイヤーかと言えば微妙ではないだろうか。

基本的に長距離路線は手薄になりやすい昨今であるため、ただ上手くやれていたという結末を迎えても不思議ではない。

すでに負かした相手ならいいが初対戦組には「何かに出し抜かれるかも」という意識を持っておきたい。

まあ、普通に走れば上位には入ってこれる相手関係だなというのが正直な所ではある。

3位アイアンバローズ(予想オッズ4番人気)

ステイゴールド系のオルフェーヴル産駒。気性に難しさを抱えながらも長距離を走るのはオルフェーヴル産駒らしさと言える。

頭のネジが飛んでる馬が多いので真面目に走るようになってきた点でメンタル的な上昇度は高く見積もって良さそう。

いまどき能力のない馬なんていないので少しのきっかけで大きな変化を遂げることは珍しいものではない。

以前は折り合いに苦しんでいたことを思えば近走のレースは負けたもののスムーズに運べている点で成長が見られた。

かけ違えてきたボタンを直すことができた今なら、あと少し頑張る意識を持てたのなら、そう思わせる勢いを感じさせるのも確かだ。

2017年

サトノダイヤモンド

天皇賞春と結びつきやすいレースと言えば200mだけ短い菊花賞になるが、その菊花賞を圧巻のレース内容で制したディープインパクト産駒のサトノダイヤモンドが人気を集めることは想像に難くない。今までのディープインパクト産駒に見られなかった自在性を持っておりレース展開への順応性の高さを見せ付けてきた。前哨戦の阪神大賞典を危なげなく勝利し、かつてのシンボリルドルフに似た余計なパフォーマンスを見せない強さをかもしだすレースぶり。あまりに長距離レース中心に使われてきたローテーションを見ても死角らしい死角が見当たらない。久々に天皇賞春で強い馬による強い競馬を見ることができそうだ。

キタサンブラック

父ブラックタイドはディープインパクトの全兄でデータでは地味だが血統的に劣る印象はない。日本ダービーの惨敗と母父に名スプリンターのサクラバクシンオーという血統背景で評価は上がらなかったが菊花賞を勝ってからノビシロだらけのレースを見せ付けてきた。古馬になってから確かな成長力を発揮し古馬王道路線を引っ張る中心馬にまで成長。昨年の天皇賞春を勝っている馬で前走G1レースに昇格した大阪杯を快勝する理想的なローテーションを歩んできている。有馬記念ではサトノダイヤモンドに着差なしの2着に負けたが、今度は同じ斤量での再対決となるだけに今回リベンジする可能性は十分あると考えておきたい。

シュヴァルグラン

芝2400m以上で堅実な成績を残してきており今回もそれなりの予想オッズを示してくるだろう。近年の日本で存在感を確かなものにしてきた世界的な名牝グローリアスソングの血を引いている大舞台に強い血統を持つ。いまなお世界を席巻し続けているノーザンダンサーやニジンスキーを送り出した加国の名馬産家エドワード・プランケット・テイラー氏により、彼が所有する加国オンタリオ州ウインドフィールズファームにおいて生産されたという確かな背景が地力に繋がっているのだろう。そこにハーツクライの図太さが加わったことで長距離での確かな走りを生み出してる。予測範囲以上に入るタイプではないものの常に馬券に入れておきたいタイプだ。

レインボーライン

かなりタフに使われてきた3歳から走り続けて結果を残しているメンタルの強さにひかれる馬。ゆったりと休養をした日経賞では2番人気を裏切る4着と凡走したものの着差は0.3秒差と悲観する内容ではなかった。小さい体から繰り出されるラストの末脚は父以上のモノを感じさせる。ステイゴールド産駒らしい勝負根性で歯を食いしばりながら直線で伸びてくる馬だけに仕掛け所次第でチャンスは生まれてもおかしくない。スタート次第になるが追い込み一手では伏兵の域はでないため思い切った騎乗が求められてくる。

ディーマジェスティ

3歳春までは3強の一角を担っていた皐月賞馬も昨秋以降から苦しい競馬が続いている。走りに前向きさが感じられずメンタル面で何かこじらせている可能性は否定できない。特にジャパンカップだけ見てしまうと一体なにがあったのかと思ってしまうレベルでの惨敗。最近はこういうアッサリとした負け方を実績馬がすることは珍しくないが原因が不明なのが多くやっかいと言わざるを得ない。ここまでの競馬ぶりだと浮上するイメージが沸きづらいが、それでも実績だけでそれなりに人気してくるだろう。大阪杯でライバル関係にあった日本ダービー馬マカヒキがあっさりと敗れたのを考えると微妙な印象はぬぐえない。

2016年

天皇賞春2016予想では、まずスタミナを要するステイヤー戦になるのか、それとも直線に向けて加速していく瞬発力戦になるのかを考える必要がある。

近年の傾向では、ステイヤー戦において4コーナー先行グループが好走しやすく、スローペースの瞬発力戦においては差し脚を伸ばす馬が好走しやすい。どちらのパターンでも1番人気が勝っていないことから弱点のない人気馬はいないと考えるべきだろう。

近年は堅い決着がないことを考えると両パターンで買い目をだす価値はありそうだ。どの馬が強いという視点ではなく、どの馬が2パターンの展開に沿って好走するのか見当する必要がある。そこから外れた馬はたとえ人気馬であろうと買う必要性は低く買い目も絞れて大助かりというわけだ。

その点を踏まえて見ると予想オッズ1番人気のゴールドアクターは、緩めのペースで5連勝という内容からスローペースの方が好走期待値は高い馬と言える。スタミナが問われる展開になるほど凡走の危険性は高まると考えたい。見た目の成績は良いが弱点ゼロというわけではないことを考慮しておく必要がある。

そのゴールドアクターを菊花賞で下したトーホウジャッカルはステイヤー色が強い馬で2,000m以下においてパフォーマンスを落としている。スローペースの瞬発力勝負になるほど期待値は下がると考えたい。まだ体質に弱さを抱えておりスタミナ勝負がいいかと言えば疑問なところ。そういった視点で見ると高い評価は与えられない。

昨年すこしの差で優勝を逃したフェイムゲームは、ダイヤモンドステークス3,400mを2連覇とスタイヤーの典型のように思えるが実はバランサーだろう。アルゼンチン共和国杯では、典型的なスローペースの瞬発力戦を上がり34.0秒の最速の脚で差し切り楽勝している。この点から馬券には欠かせない買い目には入れておくべき一頭と言える。

そんなこんなで見ていくと大体の見当はついてくるはずだ。長距離戦は絶対数が少なくポテンシャルを計るのは容易ではないが単勝万馬券馬でも好走できるレースというのは魅力。何度もレースを見返して時間をかけて適性を割り出していけば超ド級の配当を手に入れることができるかも知れない。

2015年

2015年に行われる京都競馬場の芝3200mの長距離G1レースで天皇賞春が施行される。

2002年までは実力馬が凌ぎを削り合う堅いレースが多かった。しかし、2003年の勝ち馬であるヒシミラクル以降は少しずつ荒れる傾向を見せるようになり、2004年には単勝71倍のイングランディーレが逃げ切ったことでトレンド転換が強く印象づけられた。

この背景には諸説あるもののハッキリとした要因は分かっていない。2003年以降、人気通りで決まったのは2008年だけ。近年の傾向からは堅く収まる可能性は低そうだ。

もう1つの傾向として天皇賞春で好走経験のある馬が再度好走するケースが目立っている。昨年はフェノーメノが連覇を達成したのは記憶に新しいところ。参考になるレースが少ない距離だけに、この傾向は頭に入れておいて損はないだろう。

2015年 天皇賞春の出走馬診断

パッと写真などを見た印象では「おい、大丈夫か?」という馬が何頭かいました。中には有力馬も混じっているので、このあたりの精査は馬券構築の上で重要になってきそうです。パッと見で感じた違和感が本物か情報や調教を見つつ突き詰めていきたいと思います。

仕上がり良く感じたのはキズナですね。産経大阪杯でもデキは良かったのは間違いなく勝てなかったのは馬場の影響かも知れません。高速馬場の京都競馬場なら巻き返す余地はあるでしょう。

芦毛のゴールドシップは、全体が白くなりつつあって分かりづらい。パドックでじっくりと見たい1頭ですね。基本的に気まぐれな性格なので勝っても不思議のない1頭だと思います。実際に菊花賞を勝っているわけですし。

今年も荒れる可能性が高そうでレース直前まで気が抜けなさそうです。

先週の福島牝馬Sでは、マイラーズカップを的中し、福島牝馬ステークスでは、13番人気メイショウスザンナを配信でおすすめしました。

最後の確認作業の意味でパドック配信を見て頂ければ幸いです。

2013年

2013年の天皇賞春で狙うべき穴馬の存在を明らかにする!
コース:京都競馬場の外回り芝3200m

推奨軸馬

6.フェノーメノ
ダービーではゴールドシップに先着を果たしている通り決定的な能力差はない。
すでに走りが重いステイヤーは駆逐されており、競争率が高い中距離路線の力関係がモノを言う時代になっている。
ではモタつくことが多かったが、前走の日経賞では反応よく快勝した通り成長している。
ローテーションのからみでG1勝ちこそないが、ダービー2着・天皇賞秋2着と0.1秒差前後と展開でどうにでもなるレベル。
おまけに京都外回りの坂を下るコース設計はフェノーメノの持続力を生かす特性とピッタリだ。
下手な競馬を続ける鞍上がステージチャンプしないか心配も、前で競馬できるアドバンテージを生かしきれば、初G1制覇しても可笑しくない能力を秘めている。

8.ゴールドシップ
気分が乗らないと強さ関係なくコロッと負けるケースが多く、現代競馬はみな気性が悪いのがデフォルトである。
中でも父ステイゴールドと母父メジロマックイーンの配合は強さも気性も狂ってる。
この馬は必ず後方からの競馬になる。行けないというより行かないに近いだろう。
序盤は鞍上が押しても行かずケツから適当に走り、ゴールが近くになることを察するのか自分で動き4角手前で先頭を射程圏に入れる。
本当にズブかったらこうはいかない。序盤の走りは明らかに手を抜いてるとしか言いようがないレース運び。
ある意味では力の加減を知っている優等生なのだが、レースでは時として死角を生み出すことになる。
流れが落ち着きやすい長距離戦。しかも直線フラットな京都競馬場となれば我の強さが裏目にでる可能性が十分にある。

指定穴馬

13.レッドカドー
父がオーエンテューダー系のカドージェネルーとか血統的には全く未知数だが、胴長の体系から基本的に長距離は苦にしない。
ジャパンカップでは良い末脚を見せており、東京競馬場の馬場で見せ場あれば、そこまで馬場が速くない京都に替われば前進が見込める。
もう少し内が良かったが、ドバイワールドカップ2着からタフに伸びてくる馬で騎乗に上位以外の日本馬に見劣ることはない。

最終決断

馬単:6?8(2500円)、6?13(500円)
ワイド:6?13(2000円)

▽天皇賞春 フォトパドック診断
評価尺度:良 S ⇔ D 悪

ゴールドシップ

父:ステイゴールド 母:ポイントフラッグ
変化の少ないタイプで芦毛ながらも背中の感じは前回よりしっかりして上積みが感じられる。
どっしりと風格のある構えから、ゆったりと走れる長距離戦への不安は全くない。
あとは精神面で競馬への前向きさが出てくれば完璧と言えるのだが・・・

評価:A 上積みあり

フェノーメノ

父:ステイゴールド 母:ディラローシェ
今までになくメリハリのあるシルエットからは凄みを漂わせている。
余分なゼイ肉を削ぎ落とし、長距離に合わせて絞ってきたのが馬体に表現されている。
青毛という見映えする毛色を割り引いても、テーマが感じられる仕上げにぬかりはない。

評価:S 万全

ジャガーメイル

父:ジャングルポケット 母:ハヤベニコマチ
スラリとした胴長で生粋のステイヤー体形だが、最近ではこういうタイプは案外活躍していない。
昔の感覚で言えば長距離でこそだが、いまの長距離戦は生粋のスタミナが問われる展開が少ない。
中距離馬の方が決め手は上なため、淘汰とまではいかないが活躍の幅は狭まっていると感じている。

評価:A 安定

トウカイトリック

父:エルコンドルパサー 母:ズーナクア
垢抜けた体質の持ち主で11歳馬とは思えない若々しいシルエットを保っている。
さすが気性は老齢のためか、ピリッとしてこないのは仕方がないところ。
今では3200mでさえ距離が短い印象がある。

評価:A 順調

マイネルキッツ

父:チーフベアハート 母:タカラカンナ
衰えのせいか背中に力が入りきらず姿勢がバランスが著しく悪い。
往年のステイヤーでもあり復活の目は低いと見るが。

評価:C 衰えあり

アドマイヤラクティ

父:ハーツクライ 母:アドマイヤテレサ
馬体のバランスは良くないが、個々のパーツに欠点はなく安定したタイプと言える。
以前よりゆったり構えるようになりスッと動けないのが長距離では良さとなっている。

評価:A 順調

デスペラード

父:ネオユニヴァース 母:マイネノエル
垢抜けて頑強な体質の持ち主で使ってもガタっとくることがない。
長距離戦を使ってるが、体形はキュッと締りのある中距離馬という印象。
程よいズブさが今の長距離戦に合うのだろう。

評価:A 順調

ムスカテール

父:マヤノトップガン 母:シェリール
体質に問題がでてきたか、以前ほどトモがピリッとしてない点が気がかり。
目に力があるし一応の結果の出てるが、叩いた上積みは案外ないのと考えた方がいいかも。

評価:B 上積み薄い

トーセンラー

父:ディープインパクト 母:プリンセスオリビア
完成が早いディープインパクト産駒と思ってたが、この馬なりに馬体に幅が出てしっかりしてきた。
これで前走を勝ったことを考えると意外と奥がある馬なのかも知れない。

評価:A 順調

カポーティスター

父:ハーツクライ 母:サビアーレ
今までの中ではスリムに映るが、長距離を走ることを考えれば悪くないのかも知れない。
特に目立つ部分はないが順調と見ていいだろう。

評価:A 順調

メイショウカンパク

父:グラスワンダー 母:ダンシングハピネス
背中が良く姿勢が安定している点は好感度が高い。
結果は出ていないが、気力のある眼つきから走れる態勢にはある。

評価:A 順調

2012年

2012年の天皇賞春で高配当をゲットするための穴馬はこれだ!

◎05.ジャガーメイル

力まかせに外を回す競馬が多かったが、昨年のJCでは
内を付く競馬で3着。8歳だが老け込んだというより
円熟の域に達したと言えるだろう。G1を制した舞台
と豊富な経験のアドバンテージを生かせば再度の快走もある。

○16.トーセンジョーダン

自分から動いていった昨年のJCが中身の濃い一戦だった。
そういう器用さが長距離戦では強みになる。

▲18.オルフェーヴル

前走の失敗から折り合いを確かめるレースになるだろう。
先を見て無難な競馬にまとめる可能性がある。

天皇賞春分析

ウインバリアシオン
前回で仕上がっており良い意味で平行線。
大味な走りでスッと動けず器用さは全くない。
馬体診断:★★★★

オルフェーヴル
ゆるさが残る仕上がりだった阪神大賞典を使い、無駄肉が取れたことでアウトラインのシャープさが増している。
トモは薄いが飛びぬけたバネがあるので一瞬のキレ味だけなら素晴らしい。
ハイペースで持続力が問われるような展開だと最後は止まる可能性がある。

ステイゴールド産駒は、比較的バネを生かすタイプが多い。
ファイントップ系のバネが上手く表現されていることが成功の要因だろう。
全兄ドリームジャーニーは筋肉質な体形だったが、オルフェーヴルは全く正反対のしなやかな身のこなしが特徴的。

気性の悪さが足を引っ張っているように思えるが、この気性あってこその爆発力である。
折り合い次第の諸刃の剣だけに鞍上との呼吸が重要になっている。
確実に折り合うなら最後方から壁を作りじっくりレースを進めるだろう。
スローの一団であれば、後方からまとめて差し切るだけの脚は持っている。
馬体診断:★★★★

ギュスターヴクライ
タフで丈夫なため体調変動を気にしなくていい。
緩急ついた流れよりタフさが生きる方が持ち味が出せる。
馬体診断:★★★★

クレスコグランド
まだ子供っぽさが残る外観。ここに入るとパッとしない。
馬体診断:★★

ジャガーメイル
前回よりスラッと細く見せるが、背中に力があり安定感のある姿勢。
皮膚の血色や筋肉の質感から調子は良さそうに思える。
馬体診断:★★★★

トーセンジョーダン
アウトラインにシャープさが出て明らかに上向いている。
バランスの取れた安定感ある姿勢は古馬の風格がただよう。
馬体診断:★★★★

ナムラクレセント
外観は若々しいが気性がズルくなっている様子。
走りに集中できるかが好走のカギだろう。
馬体診断:★★★★

ヒルノダムール
昨年より筋肉質になり柔らかさの面では物足りない。
本質である中距離適正が色濃くなってきた可能性がある。
馬体診断:★★★★

ユニバーサルバンク
以前より付くべき筋肉がついて成長が感じられる。
欧州系の相が出てきて洋芝が合いそうな雰囲気。
馬体診断:★★★★

ローズキングダム
相変わらず変動は少なく良い意味で平行線。
馬体診断:★★★★

2011年

2011年の天皇賞春で明らかに狙える馬がいた!

私の親戚に厩舎を営んでいる人がいました。競馬で勝つことの真剣さは凄まじく調教師だから安泰ということはありません。しかも今では社台グループの独裁政権が樹立していますから良い馬を入れて欲しい調教師は平身低頭でお願いする事態になっている。昔は調教師が絶対の時代でしたが外厩の設備などが揃ったいま調教師に依存する必要がないのです。

競馬予想に外厩の調教タイムは必要でしょうか?はっきり言って必要ありません。なぜなら画一的な調教しかしないからです。みんな同じ量の基本的な調教を積んでいることを確認するために外厩をチェックするのは時間のムダと言えます。JRAに八百長が多いのなら意味はあるでしょうが費用対効果で見れば低いはずです。

いまではトレーニングセンターの価値が減ったと多くの人が言っていますが私の考えは違います。それは外厩では出来ないことをやれる唯一の場だからです。1頭の馬に集中し強い馬に育てるために調教を課す場の価値を低く見積もれば馬券の回収率は上がらないでしょう。だからといって調教依存になるのもおかしな話。天童なこのような調教しか見ないような競馬予想が高い回収率を示すことはありません。

◎01.ビートブラック

末脚のキレでは劣るぶん少しでも雨が降るのは歓迎。
スッと動けないぶん坂を利用できる京都はプラス。
最内の好枠にイン突き岩田と好材料は揃った感がある。
早めの抜け出しでバテない強みを生かしたい。

○06.ペルーサ

ズルさが出てきたぶん距離延長はプラスと見たい。
出遅れが解消し広いコースと叩き2戦目で変わり身十分。

▲08.マイネルキッツ

中身の違う同レースを2年連続で連対のマイスター。
衰えは見られず適正の高さは一歩リードしている。

△2,4

消.トゥザグローリー

負かしてきた相手は今までと逆に内に入った。
内で上手く立ち回ってきた感があるだけに
外めを回しがちな騎手との相性に疑問が残る。

天皇賞春分析

エイシンフラッシュ
前回よりムダ肉が取れてアウトラインにメリハリ感がでた。
相変わらず皮膚感も良く順当な良化が見込める。
馬体診断:★★★★

オウケンブルースリ
腰に筋肉が付ききっておらず力強さに欠ける姿勢。
まだ体を小さく見せており途上の感。
馬体診断:★★★

コスモメドウ
長距離を走る馬にしては寸詰まりで小脚が利きそうな馬。
キングマンボ系らしくガチムチな体つきで実にパワフル。
馬体診断:★★★★

トゥザグローリー
姿勢は力強く力が抜けるべき所は抜けている。
引き続き高いレベルで状態を維持していると言っていい。
馬体診断:★★★★★

ナムラクレセント
暖かくなってきたせいか一頃の硬さが取れて柔らか味十分。
以前より力みがなくなりリラックスしたムードは良い。
馬体診断:★★★★

ヒルノダムール
後肢に力が入りきっておらず少し頼りない姿勢。
前回と比べて力強さには欠ける印象で反動を心配したい。
馬体診断:★★★

ビートブラック
アウトラインがブライアンズタイムで筋肉がサンデーサイレンスな印象。
一見ダート馬のような体形でパワーは十分感じられる。
馬体診断:★★★★

ペルーサ
前回より背中に力が入り、軸の定まったしっかりした姿勢に変貌した。
首の力が自然に抜けて、今までスムーズな走りが期待できる。
馬体診断:★★★★★

マイネルキッツ
前回より順当に一回り締まった。上積みは見込めるだろう。
馬体診断:★★★★

メイショウベルーガ
太めに見せがちなう馬だが、腹線に緩みはなく仕上がりは良い。
ただ、前回が良すぎただけに何か物足りない感はある。
馬体診断:★★★★

ローズキングダム
前回より肌つやは良化。大きな変化はないタイプで順調だろう。
馬体診断:★★★★

2010年

2010年の天皇賞春の買い目を公開します。

ステイヤー特化と言ってもスタミナ面でそう言っているのではない。スタミナだけで制することができないレースになりつつあるからだ。私がもっとも重要視していることは折り合いである。それこそが長距離における唯一の真実であり今後も変わらない真理ゆえに重要視しなければならない。

いくら強くても折り合いを欠いてしまうような馬ではスタミナを温存することはできない。それなら折り合いに不安のない高オッズ馬の方に魅力がある。もちろん騎手の駆け引きも重要で逃げ馬にラクをさせてしまうと逃げ残ってしまうパターンは幾度となく見てきた。

長距離レースは複雑にファクターが絡みあうため1つの結論にこだわらないほうがいい。競馬の決着というものは、いくつものパターンがあるうちの1つが決まっているに過ぎないのだ。天皇賞春は高配当を生み出すだけのゆらぎがあるためトリガミになってもしっかりと複数パターンで馬券を買うべきだ。

◎06.トウカイトリック

今年だけで既に2勝と8歳にして充実期を迎えたと言っていい成績。
バテずに息の長い末脚が使える馬でスローでも早めの仕掛けで対応できる。
長距離は安定しており年齢だけで評価が甘くなるなら積極的に狙いたい。

○10.テイエムアンコール

どんな条件でも適応できる順応性を評価したい。
一気の距離延長になるが折り合いは付けやすいタイプ。
前々での競馬ができるようなら大駆けも十分ある。

▲12.ジャガーメイル

ブリンカーを付けてから前向きさが出てきた。
詰めの甘さはあるが末脚は堅実で決め手勝負に強い。

×3,7,13,14,15

2009年

2009年の天皇賞春で狙うべき穴馬を明らかにする。

京都競馬場の芝3200mはまず折り合いは重要となる。しっかりと折り合えることを最重要課題と考え好走馬をピックアップしていくことが望ましい。また、近年はインバイアスが強めにでていることから、内枠で好走できそうな馬がいれば厚く狙ってみると思わぬ高配当が得られる可能性がある。

マイネルキッツ

本命はマイネルキッツにした。
前回も言った通りだんだんズブくなってきて反応がイマイチ。距離延長の前走でも掛かるそぶりもなく更なる距離延長も歓迎と見て良い。最後は堅実に脚を使うし格が上がっても大負けのない馬。バテない強みを生かせる直線長い京都の外回りはいいし坂で突き抜ける脚力がないぶん平坦もピッタリ。内枠の利を生かしてインを突ければ再度の好走も十分可能だ。

ジャガーメイル

久々になるが鉄砲は利くタイプで苦にはしない。
胴長の体形、大跳びなことから距離延長は全く問題なく、京都外回りも府中に次ぐ好条件だろう。怖いのはジャングルポケット産駒特有の空回りだけ。

モンテクリスエス

昨秋から本格化し以後堅実な成績。
上がりの脚も高いレベルで安定し上がり馬の勢いを感じさせる。器用なタイプではなく京都の外回りに変わるのはプラス。ガッチリした体形から斤量が増えてもパフォーマンスは大きく変わることはなさそうだ。

◎02.マイネルキッツ
○03.ジャガーメイル
▲15.モンテクリスエス

ワイド:◎○3,000円 ◎▲2,000円

天皇賞春の回顧

1着はチーフベハート産駒マイネルキッツ。レースは中団から進め4コーナーではマクリ気味に進出を開始。そのままゴールまで脚色は衰えることなく単勝オッズ12番人気での勝利となった。

 - 競馬配信

error: 操作することができません!