フローラステークスまとめ
2021/04/22
競馬はシチューエーションにより競走馬の能力が変わるのが特徴です。
無条件に強い馬と言えるのは8クラスに存在するわずかな上澄みだけ。その下に行くほど好走するための条件が厳しくなっていくのが普通です。
つまり、真の本命党であれば、そのわずかな強者を見極めて投資するのがセオリーになる。ガツンと勝負できる確かな馬というのは、それほどいるわけではないことは基本的な戦略に組み込んでおくべきでしょう。
安定して能力を発揮しない馬を中心にした本命党が成功することはありません。レースごとに相対的に強い馬は存在しますが、それらのほとんどは期待ほど走らず買い目もそれやすいため割に合わない狙いと言えます。
月いくら勝つことを現実化するには、各クラスにいる真の強者を見抜き年間やりぬける額で勝負するのが最も確実な方法になります。
Contents
2017年
年によって見せる顔が変わるフローラSをどう考えるべきかは事前に捕らえきることは難しい。当日の馬場状態や騎手心理を推測して妥当な買い目であれば全て手を出すぐらい手広く狙うのが基本となる。
こういったレースで穴馬から狙うことは精度から見れば無謀に近いだろう。まずは信頼できる軸馬を見つけ出し、そこから手広く流していくなどオッズを勘案しつつ馬券を構築していきたい。
また、どちらかのペースを決め打ちした時に高配当をもたらしそうな穴馬がいるかも併せて検証を進めている。人気馬に予想以上のリスクが含まれる場合は思い切った狙いもありうるだろう。
やはり軸馬としてはディープインパクト産駒フローレスマジックが無難と考えている。その理由として先行・差しを問わないレースセンスの高さや重賞レースで好走してきた精神面はやはり一枚上だろう。
頭の良いタイプで距離延長に対応することに不安はなく無理のないローテーションにも好感が持てる。まだ体質的にパンとしてこない所があり本格化は先としつつも王道路線の馬が不在なことから資質の高さを証明しておきたいところ。
フローラSのデータ傾向から内枠が有利も近年は意図的に馬場を変えてきており馬場読みには細心の注意を払っていきたい。
2016年
オリジナルの馬体理論が完成したこともあって2~3歳戦の方が楽しいですね。データ的な裏付けがないレースで買う時には馬体が一番。特に単勝万馬券が何回か激走している芝レースは必見です。
さて、2016年のフローラSは、その馬体を軸にしていくと成長途上の甘い馬が多い。人気所でも目立つ馬がチラホラいてスパッと切っていく予定。最近は、データが似たり寄ったりで面倒なのでスケールで見ていくと軸が定まりやすい。そろそろ大穴でなくてもビシッと狙いを定めて当てたいところです。
今年もスローペースだろうけど人気馬がそれぞれ微妙な配置。特にチェッキーノは、よりのよって大外で悩ましい。スタートが遅い馬だが距離を伸ばすことで上手くリカバーできればといったところか。全兄が皐月賞3着馬コディーノと堅実に走る血統だけにしれっと3着ぐらいに入りそうな気もする。
実績的に抜けた馬が不在なので穴軸で検討中。1勝馬でも実績のあるタイプが多いだけに確かな実力を持っていないとなのでいなければ無理はしない。
2014年
2014年のフローラステークスは、東京競馬場の芝2000mで開催される。
早速フォトパドックでの状態確認を含めた出走馬を診断していこう!
マジックタイム
まだトモがピリッとしないぶんスタートで遅れる面がある。
牝馬にしては骨格に恵まれおり、体が成長してくれば想像以上に良くなる可能性を秘めている馬。
ここに目標を定めての一戦で仕上がりに問題はない。
仕上がり:★★★★☆ A
マイネオーラム
まだ腰からトモが甘く力が入り切れていない。
馬体バランスは悪くないので平坦コースなら変わってきそうな馬だ。
仕上がり:★★★☆☆ B
ニシノアカツキ
いかにも長距離が向きそうな昔ながらのサドラーズウェルズ系といった印象。
まだ緩さを残すもののスピード競馬に対応できているのは評価していい。
体幹がしっかりしてくればブレずに走れるようになるだろう。
仕上がり:★★★☆☆ B
マイネグレヴィル
前躯が勝ったパワー型体形の対比でトモは頼りなく映る。
パンパンの良馬場で瞬発力勝負は最悪なだけに一雨欲しいところだろう。
仕上がり:★★★☆☆ B
ハピネスダンサー
父に似て芯がしっかりしており、どの距離にでも対応できそうなタイプ。
オールマイティにこなせる反面、勝ち切る決め手に欠く印象がある。
牝馬にしては体質がしっかりして使い減りしない。
仕上がり:★★★★☆ A
ブランネージュ
使いつつ体が増えてきているのは良い兆候と言える。
本格化は先になりそうだが、これからどんどん良くなってきそうだ。
伸びのある体形から距離は伸びていっても対応できるだろう。
仕上がり:★★★★☆ A
2013年
2013年のフローラステークスは追い切りも考慮して買うべき馬を決めたい。
コース:東京競馬場の芝2000m
推奨軸馬
2.スイートサルサ
父母とも短距離血統だが、体形や折り合いから見てこなせそうな雰囲気。
前走は立て直しつつも息の長い末脚を発揮しての2着と能力を見せた。
雨馬場は分からないが、内乾きの馬場なら他より有利になる。
3.イリュミナンス
スピード感はなく、鞍上が言う通り距離は伸びた方が良さそう。
まだノビシロがあると思えば底を見せたと考えるには早い。
滑る馬場も平気そうで好走条件としては願ったり叶ったりだろう。
推定穴馬
6.ブリュネット
まだ1勝馬だけに地力は見えないものの、距離伸ばした前走が一変の内容。
一度息を入れた以外は持続力が問われたレースで先行で押し切った点は評価できる。
決め手勝負は微妙だけに、雨馬場の先行前残りが理想のレースになる。
最終決断
ワイド:6⇒【2、3】(各1000円)
■フローラS フォトパドック診断
評価尺度:良 S ⇔ D 悪
ラストグルーヴ
父:ディープインパクト 母:エアグルーヴ
全姉グルヴェイグより体の線には幅がありしっかりした雰囲気。
ただ、脚下がスラリとして見せるように繊細な造りでアンバランスな印象を受ける。
素材は良いが、今回に限らず脚元がついてくるかがカギになりそう。
評価:? 回避
スイートサルサ
父:デュランダル 母:スイートハビタット
ゆったりと構えた重心の低い姿勢から、血統イメージほど距離延長は苦にしなさそう。
まあ、デュランダル産駒自体は距離不問みたいなタイプが多いので敏感になる必要はなし。
薄い皮膚に素質が感じられ、競馬を覚えてくれば先々も楽しめそうな馬だ。
評価:A 好仕上がり
エバーブロッサム
父:ディープインパクト 母:サクラサクII
名牝スペシャルの流れで、姉にヴィクトリアマイルを勝ったエイジアンウインズがいる良血。
恰幅の良い仔が多いが、父ディープの影響でスマートな体形にでて見映えはトップクラスを誇る。
持っている資質は高そうに思え、どこまで上り詰めるか興味深いところ。
評価:A 順調
イリュミナンス
父:マンハッタンカフェ 母:スキッフル
メリハリの利いたシルエットから仕上がりに抜かりなし
牝馬にしてはトモが大きくしっかりしており素質を感じさせる。
使うと体が硬くなりがちな牝系だけに久々の方が走れるイメージがある。
評価:A 仕上がり十分
テンシンランマン
父:ハーツクライ 母:ハナランマン
ハーツクライ産駒の中ではシャープで繊細さがある体つきは好感度が高い。
少し間隔があいたが、体に緩みは一切なく順調に乗りこんでた様子。
長めの胴から距離は伸びた方が良さそうで先々も注目したい馬。
評価:A 順調
セキショウ
父:シンボリクリスエス 母:ホーネットピアス
前回-12kg減ったが、細い感じは全くなくどちらに転んでも問題ない。
こじんまりとした体形で見映えは劣るが、死角がなく自分の力は常に発揮できるタイプ。
評価:A 順調
2012年
2012年のフローラステークスは、当てるための馬券に終始せず高配当をもたらす穴馬を見抜いて投資したい。
◎09.ウイングドウィール
前走は4角で動けず力を出し切れなかった印象。
2走前は前残りを追い詰めたようにジリながらも
バテずに伸びる脚がある。良馬場の方がいいタイプ
で流れに乗れればオッズほど能力差はないはず。
○06.ミッドサマーフェア
折り合いに進境を見せて終いの脚が安定してきた。
ポテンシャルは高く素質は十分。
▲17.チェリーメドゥーサ
重賞では外から差し込み力のあるところを見せた。
不器用なので府中で見直し。
×3,10,13,14
フローラステークス分析
▼チェリーメドゥーサ
小柄ながらも体を大きく見せて調子の良さがうかがえる。
背中が強くクセもないことから距離延長も対応できそうだ。
馬体診断:★★★★
▼チャーチクワイア
使いつつ体を減らしているが極端に細く見えることはない。
肩が立ち気味で距離はマイル前後が良さそうに思える。
馬体診断:★★★★
▼ヘレナモルフォ
スラッした薄めの体形で距離は伸びるほど良さそう。
繋ぎが長めなので瞬発力勝負になると分が悪い。
馬体診断:★★★★
▼ミッドサマーフェア
牝馬にしては幅があって安定感のある体つき。
柔らか味も十分で自分の力は毎回発揮するタイプ。
馬体診断:★★★★
▼ラシンティランテ
少し硬めに映るのは毎度のことで問題はない。
伸びのある体形をしており距離延長は不問だろう。
馬体診断:★★★★
▼レッドマーキュリー
ゆったりとした体形でいかにも長めの距離が合いそう。
まだ薄い印象はあるが現状の仕上がりは悪くない。
馬体診断:★★★★
2009年
2009年のフローラステークスで高配当をもたらす穴馬の存在を明らかにする!
◎09.テーオーティアラ
休み明けになるが2戦目で馬体が減り故障をした事を考慮すると鉄砲であえて買いたい馬だ。
スペシャルウィーク産駒自体に使い減りするタイプが多い事もあり下手に使い込むより良かったとすら思える。1?2戦目とも追走に苦労した事から距離延長はプラスと言えそうで、息の長い脚も府中でこそと生きるだろう。今回圏外でもいずれ重賞でもと思わせる器だけに今後も注目したい一頭だ。
ふざけた名前のハシッテホシーノのレースぶりは至って真面目であり馬に罪はない。
叩き合いしぶとく伸びるタイプでオークス向きと思えるだけに重賞の速い流れは苦にしないはず。
○12.ワイドサファイア
▲15.ハシッテホシーノ
△02.リュシオル
ワイド:◎○2,500円 ◎▲1,500円 ◎△1,000円
フローラS回顧
1着はメジロマックイーン産駒ディアジーナ。母はアイネスターキン母父はビショップボブ。好位からのレースセンスあふれる競馬ぶりで初重賞レース制覇を飾った。騎手は、内田 博幸。調教師は、田村 康仁。
2着はアグネスタキオン産駒ワイドサファイア。母はクイーンソネット母父はノーザンテースト。血統とおり淡白な走りではあるが少しずつサンデーサイレンス系らしい瞬発力を身につけつつある。これからさらに成長していくようなことがあれば本番のオークスでも思わぬ好走があるかもしれない。