東京新聞杯まとめ

      2019/08/06

今の馬券の買い方では勝てないから穴馬を狙うというのは無謀に近い戦略です。

なぜなら、何のスキルも伴わない穴馬狙いというのはハイリスク・ローリターンをもたらすからです。

本命馬券を買うよりも回収率が落ちやすくなることは人気別の好走データを見れば明らかな事実としてある。

的中率も回収率も落ちる穴狙いで成功するには好走馬の特定率を上げるしか道はありません。

そのためには競馬関係者よりも競馬に詳しくなる必要があります。

競走馬の成績のみならずコースデータ・調教などあらゆるファクターの数字を頭に叩き込んでいく。

そういったデータから好走の目がありそうな馬を絞り込むことができなければ話にならない。

穴狙いというのはセンスというアヤフヤなものではなくデータを十分に活用できなければ成功できません。

私の投資競馬ではデータマイニング技術を使い金脈馬としてリスト化することに成功しています。

そこから馬券を構築していくことで資金・時間をムダにせず回収率の底上げを計ることができます。

2017年

東京新聞杯を予想オッズとデータ傾向をもとに分析していきます。

東京新聞杯は、東京競馬場の芝1600mで行われるG3重賞レース。安田記念と同じ舞台で行われるが、そのまま直結するケースは少なく、この時期だからこそ走る馬に目を向けていくべきだろう。

予想オッズ1番人気はキングカメハメハ産駒のエアスピネル。マイル路線へと切り替えた初戦の京都金杯では、クラシックの時よりも正攻法のレース運びで久々の重賞レース制覇を飾った。しかし、着差なしの勝利という結果に危うさがあったのも事実で意外と抜けた適性は持っていないのではないかという疑念が浮かびあがってくる。冬場ながら開幕集で速い馬場だった京都競馬場の芝をテンから終いまで緩みのないペースで押し切ったことには一定の評価が与えられる。

2番人気はスニッツェル産駒のヤングマンパワー。先行策から押し切るレースを得意としている馬だがマイルチャンピオンシップでは後方のまま見所のない競馬に終わった。関西への初輸送がアダとなったのか2ケタのマイナス体重になったことも敗因として考えられる。しかし、それにしてもパドックを見る限り特に問題はないように見えたので全てを輸送のせいにするのもどうだろうか。敗因がメンタル面なら立ち直っているかは微妙なところだろう。

3番人気はタニノギムレット産駒のブラックスピネル。今までに経験したことがないハイラップ戦になったが上手く対応できたのは調子が良かったからか。このテンからの行きっぷりが良かったからこそ内枠の恩恵を最大限に生かすことができた。過去のレースでは出遅れたり引っかかったりとチグハグなレースを繰り返してきたがようやく心身ともに歯車があってきたということだろう。ここ最近の走りのようにスタートを決めることが重要になるが今のデキなら期待していいのかもしれない。

■東京新聞杯の回顧
1着はタニノギムレット産駒ブラックスピネル。なんといっても勝因はポンとでた抜群のスタートでした。カンタンには予想できないハナを切るという展開には驚きましたがペースを考えれば好判断でした。上がり3ハロンタイムが32.7秒ですから、いわゆる逃げて差すみたいな競馬。ゴールに向かって加速し続ける競馬だと騎手の位置取り次第で着順が変わってくる運の要素が強くなります。もし出遅れていたら馬券圏内はなかったでしょう。

それにしても今開催の未勝利よりも遅いペースですから追い込みは届かなくて当たり前ですね。上のクラスに行くほどスローペースになるという現象は何なのでしょうか。おそらくオープン馬の消耗を少なくして競走寿命を延ばすという談合があるのかも知れません。騎手は、M.デムーロ。調教師は、音無 秀孝。

2着ディープインパクト産駒プロディガルサン。復帰初戦ということで余裕を持った仕上げで馬体重はプラス22kg。それほど太め感はなかったものの除外で東京新聞杯というローテーションになった影響もあるでしょう。道中は6番手からレースを進めて直線の上がりタイムはは32秒フラットと最速の末脚で勝ちに等しい内容でした。

3歳時はカッとくる気性のコントロールが課題でしたが余裕を残した仕上げになったことで折り合いに苦労するシーンがなかったのが好走要因と言えます。もともと素質は高い馬なので歯車さえ合えば重賞レース制覇は時間の問題でしょう。これからの飛躍ができる馬ですね。騎手は、田辺 裕信。調教師は、国枝 栄。

3着はキングカメハメハ産駒エアスピネル。断然の1番人気でしたが今日のペースなら番手ぐらいでも良かった。ここまでペースが遅いとは武豊も思っていなかったようなので仕方のない敗戦ですね。レース展開で勝ち負けが決まることもある現代競馬らしい負け方だと思います。騎手は、武 豊。調教師は、笹田 和秀。

ハイペースで5馬身差ついてもスローペースでは0.1秒差に縮まることもある。これが自由展開でレースしているガラパゴス競馬の面白さで穴馬が生まれる要因にもなっています。どんなレース展開でも勝てる馬は早々いないと分かれば何をすればいいかが見えてくるのではないでしょうか。今のようなスローペースのレースに昔ながらのハイペースの競馬予想で攻略することはできません。もっとミクロ分析による検証が求められてきます。

2016年

東京新聞杯2017予想オッズとデータ傾向から好走馬をあぶりだします。

2歳G1馬ダノンプラチナが復帰する。富士ステークスでは後方から一気の脚で抜き去る勝ちっぷりで鮮烈な印象を残した。その後は、体調を考慮してか香港マイル1本に絞ったが日本最強マイラーであるモーリスに完敗。スタートで挟まれたことを考慮しても物足りなさを残した。

3歳になってから上手くレースに使えないように体質に不安を残す馬。どういう考えで仕上げで臨んでくるのかが気になるところだが、実績だけで考えれば負けられない相手関係だろう。水準の仕上がりにあれば馬券の軸として見たい。

荒れるイメージのある東京新聞杯だけに相手関係の方にこだわるべきか。他もダッシングブレイズやグランシルクと言った4歳馬が人気だが、このレースと相性の良い藤沢和厩舎のサトノギャラントやルルーシュなんて狙いも面白いかも知れない。

2015年

安田記念と同じ東京競馬場の芝1600mが東京新聞杯の舞台になるが、混戦が続くマイル路線ということもあり先に繋がるレースという印象はない。ここで賞金加算をしておきたい馬たちが集まることが多いからだろう。昔から波乱を呼び込む印象があるレースだけに穴党にとってはやりがいのあるレースと言える。

このレースの難しいのは、ここから始動する実績馬やステップアップした馬たちが入り乱れるから。仕上げの難しい冬場ということもあり馬券を当てるだけなら手広く買うのが無難だろう。今週末に天候が崩れる可能性もあり雨が降ると更になる波乱を呼び起こすことになりそうだ。

マイネルメリエンダ

京都競馬場の芝1600mで行われた京都金杯では、立ち回りの上手さを存分にいかした好位からの立ち回りで3着に食い込んだ。枠の恩恵はあったものの着実にステップアップしてきている点は評価しておきたい。好位抜け出しの王道スタイルから展開によるブレが少ないのが魅力でもある。

今は充実しているようで馬体の張りは冬場とは思えない申し分ないデキにある。使いつつ成長してきている点からノビシロを期待しても良さそうだ。
仕上がり:★★★★★ 

シャイニープリンス

同じ東京競馬場の芝1600mで行われる重賞レース富士ステークスで2回馬券になっているように得意な条件と言える。ただ、前走のキャピタルSでアッサリ負けてしまうように地力不足な面は否めない。人気がなければ馬券に入れるべき馬だが強気には買えない馬なのがネックだろう。

着実な成長ラインを踏んでいくキングヘイロー産駒らしく馬体は完成してきた感がある。休み明けは走らない印象もデキは悪くなく体調面での不安はない。
仕上がり:★★★★☆ 

サトノギャラント

後方から直線一気の派手なレースぶりでハマッた時の末脚は素晴らしい。スタートの不安を抱えるが、近走は比較的でていることから成長は少なからずあると言えるのかも知れない。得意の左回りに変わっての叩き2戦目で上積みが期待できるだけにハマれば怖い一頭だろう。

前走のニューイヤーS(OP)では、緩く仕上げる藤沢和厩舎らしく+14kgと余裕があった。今回も、もう一絞りあった方がベターかもしれないが極端に太いというわけではない。増えてなければ許容範囲と考えたい。
仕上がり:★★★★☆ 

フルーキー

重賞レース勝ちこそないものの常に自分の能力は発揮してくるタイプで良い意味でブレない馬。精神面の強さが感じられ、初の関東輸送も問題にせずこなせそう。どんなレース条件でも馬券には加えておきたい。

薄かったトモが少しずつ良化しているようで使いつつ進歩を見せている。ゆったりとした立ち姿からリラックスできているようで先々は距離の融通性もでてきそうだ。
仕上がり:★★★★☆ 

2013年

推奨軸馬

なし

推定穴馬

1.ダイワマッジョーレ
8.トライアンフマーチ
10.レッドスパーダ
13.リアルインパクト

最終決断

ワイド:1-10(1000円)、8-10(1000円)、10-13(1000円)

東京新聞杯 回顧
テンで脚を使ったぶんの負け。逃げた理由が不明だが番手だったら・・・

東京9 春菜賞

推奨軸馬

8.オツウ
10.ダイワストリーム

推定穴馬

2、11
4.ナンシーシャイン
手ごたえの割に速い脚には欠けるので騎手の仕掛けが遅れがち。
きっちり脚を使う外人騎手の2度目の騎乗に期待。

最終決断

ワイド:4?8(1000円)、4?10(1000円)

東京新聞杯 フォトパドック診断
評価尺度:良S?D悪

リアルインパクト

少し緩さを残しているが、休み明けとしては水準以上の仕上がりか。
成績はピリッとしないものの、3歳と比べて体に幅が出ており、この馬なりに成長している。
輸送が短い関東圏では走りがしている通り軽視できない。

評価:B 水準以上

マウントシャスタ

体がスラリとして距離は長い方が良さそうに見えるが、現状だと気性が幼いか。
線の細い所は相変わらずも近走ではふっくらと見せているほう。
マイルが合っているという感じはなく、陣営もどこがベストか手探り中なのだろう。

評価:A 安定

トライアンフマーチ

順調に使えない所はあるが、7歳でも馬体には若々しさがあり衰えは見えない。
お腹がポテッとしているように、全盛期と比べて余裕のある体つき。
寒い時期だけに絞りづらそうだが、順調に使えれば良化してくるだろう。

評価:B 太め感あり

ドナウブルー

アウトラインがキリッと引き締まり、この馬としては体を大きく見せて気配が良い。
ジェンティルドンナの全姉、この牝系の良さと勢いが馬体に表れている。

評価:A 気配良好

ガルボ

母父ジェネラスはニジンスキー系特有の活力を与えているせいか下降の心配はない。
以前よりゆったりと構えるようになり、短距離馬の印象は薄いだけに距離延長は歓迎。
冬場は得意とするタイプだけに体調は高いレベルで安定している。

評価:A 安定

2012年

◎05.ガルボ

マイルは1:33.0前後の決着時計なら堅実な走りを
見せている。少し時計の掛かっている馬場と展開を
考慮すれば時計勝負にはならない公算が強い。
差がないメンツだけに内枠の利も大きい。

○06.コスモセンサー

冬場に強い馬らしく11?2月は安定した走り。
上がりの掛かる芝は合うので府中でも。

▲10.フレールジャック

気負っって走っていた前走が0.3秒差の4着なら善戦
と言える。マイルで折り合えれば変わり身が見込める。

払い戻し

馬単:9,830円
ワイド:1,020円

東京新聞杯分析
サダムパテック
冬毛におおわれて見づらいが恰幅の良さは変わらずで使い減らない。
皮膚感も悪くなく調子が落ちてきたということはなさそうだ。
馬体診断:★★★★

スマイルジャック
加齢のせいか背中に力が入りきれていない。
筋肉も造り過ぎな感があり、かつての柔らかさが全く無い。
馬体診断:★★★

ダノンシャーク
全体的に筋肉質だが特にスネの筋肉の付き方は異質。
一瞬だけ凄い脚が使えるのは肥大したスネのおかげだろう。
馬体診断:★★★★

フミノイマージン
アウトラインが緩み筋肉もピリッしない。
仕上げに手こずるタイプでなく先々を見据えた感がある。
馬体診断:★★

フレールジャック
前後躯に実が入り一回り大きく見せるようになった。
トモの筋肉にセンスが感じられる馬で資質は高い。
馬体診断:★★★★★

マイネルラクリマ
外観は変わらないタイプで順調そのもの。
馬体診断:★★★★

2011年

競馬はあまりに多くのファクターで構成されているため1人だけで太刀打ちするべきではない。それよりも馬体や血統、馬場展開読みの専門家の見解や考え方を理論化した方が確実に馬券で勝てる。こう考えたkeibasite.comは、クラウドを利用して専門家の情報を集めることに時間をかけてきた。週末に予想するだけで勝てる時代はとうに終わっている。

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◎06.キャプテンベガ

府中1600?1800mでは5戦中4戦で馬券に絡んだ府中巧者。
1回の敗戦は極端な内伸び馬場を外を回してのもの。
最近は気性が難しくなり出遅れ最後方の可能性は高いが
12番が番手から競り上げる形になれば目が出てくる。
ポツンと最後方から2着に入ったキャピタルSの再現を期待。

○01.ゴールスキー

気が良すぎる面があり内枠の方が折り合える。
得意のマイルに戻れば大崩れしない。

▲04.ダノンヨーヨー

追い込み一手だけに内枠が気になる材料。
極端な脚質だけに捌き方一つで着順が変わる。

×8,15

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