57年ぶりに起きた3着3頭同着から分かること

      2016/12/31

 20日の京都メーン・11R室町Sで、(2)ファリダット、(8)タンジブルアセット、(14)ワールドワイドが3頭で3着同着という珍事が起き、通常3通りのワイドは7つの組み合わせが的中となった。

 JRAで過去に3頭による同着は2003年9月6日札幌8R(14頭)以来約9年1カ月ぶりで、当時は5着同着だった。

 3頭が3着同着になったのは、1955年2月12日中京9R以来57年8カ月ぶり2度目だが、同レースは7頭立てで複勝が2着までの払い戻しだったため、3頭同着で馬券の払い戻しに関連したのは今回が初めてのケースとなった。

ずっと前から競走馬の能力縮小について指摘してきましたが、とうとう進むべき所まで進んだきたという感じですね。

着差は年々縮まっていた

競走馬の生産頭数の減少など理由は色々ありますが、能力的に差がないという事実には目を向けなければなりません。
競馬で勝つためには、10年前の競馬と現代競馬における相違点を理解する必要があります。

三冠馬オルフェーヴルでも負ける時代

凱旋門賞で2着など世界的名馬になりつつある三冠馬オルフェーヴルを通して見るとよりハッキリ分かります。
自滅以外に負けたレースが多いため三冠馬としては評価が思わしくなかったオルフェーヴル。
世界的にトップクラスの能力を持つ三冠馬でも3歳重賞レースであるシンザン記念で2着、きさらぎ賞3着とあっさり負けています。

なぜオルフェーヴルは負けたのか?

第一の要因として馬場の高速化が理由に挙げられます。
馬場が一秒高速化したからと言って最後の3Fの上がり時計は一秒速くなる保証はどこにもありません。
以前の馬場状態なら差せた馬が高速化した馬場により差せなくなるのは道理に合っていると思います。

他にも極端なペースや騎手能力の低質化などの影響も絡み、最近の競馬は高度に複雑化してきています。
圧倒的な実力馬と言えども位置取りが悪ければ簡単に負ける時代なのです。

少額投資向きの時代

こういう混戦の時代には、相対的に本命馬も穴馬もオッズ差ほど能力に格差が少ないので上手くやれば少額で大勝することも可能です。
逆に堅い本命馬は、穴馬同様のリスクが介在することが多く一極集中の大金勝負は以前ほどの安定感はありません。
運が左右する割合が多くなっているため、短期的に勝つ戦略は通用しづらく長い目で見て勝てる戦略を考える必要があります。

能力格差が無くなれば各種ファクターの影響力は相対的に増大することになる。
ペース1つで入線順位が入れ替わるシビアな今の競馬では、いかに勝てるレース選ぶか意識しないと的中もままならないかも知れません。
1つ1つのファクターを精査していかなければならず、神算鬼謀でも1レースにおける分析時間は数年前と比べて3倍になりました。

こういった複雑怪奇な競馬で改めて大事だなと感じたことは予想プロセスの確かさです。
ミクロな分析ほどプロセスが1つでも違えば導き出される結論も全く違うものになってしまう。
データを正しく評価し、その結果が反映され易いレースを選ぶことが今の競馬で必要なことと認識しています。
それが出来ていれば必然的に回収率は伸びていくことでしょう。

競馬予想9年プラスを証明し10年目に突入。信念は【負けるが勝ち、想像から創造する】がモットー。インターネット初期に掲示板レンタルサービス「サーガミクス」を開設。芸能人をはじめ1万人に愛用されました。その後、多くの馬券師や競馬予想家にウェブ関係のサポートを展開。現在はシステムアナリストとしてデータ分析の強みを発揮しています。競馬予想のご相談はお気軽にどうぞ。

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