ブラックボックス化した調教欄

競馬新聞の調教欄を見て競走馬の調子を判断する人はいまだに多くいる。
調教欄が最も役に立つシーンは、データの少ない新馬や未出走馬、仕上がりが気になる休養馬を判断する時だろう。一昔前なら調教の流れが見てとれたので役に立っていたのだが、今はシステム変化により一部の調教過程がブラックボックス化されてしまっている。そうなった理由は、近年になり設備の充実した育成牧場や外厩が増え、厩舎で行っていた調教の一部を担当するようになったからである。
昔なら厩舎で乗り込み仕上げていたのが、今だと牧場などの施設で6~7割程度まで乗り込んでしまう。
その後、厩舎に入れて3~4本程度の追い切りで出走させるのが今の出走パターンになっている。競馬新聞の調教欄に掲載されるのは、当然厩舎に入ってから出した時計だけである。わざわざ育成牧場や外厩まで行って調教時計を取りにいくメディアの記者は存在しない。
どのくらいの乗り込み量で仕上げてきたのか分からず、昔ほどイメージを描きにくいのが実情である。
コネクションで教えて貰える場合もあるが、牧場は幾つもあるため全ての馬を把握するのはデータ集積化しないと無理だろう。
厩舎側にとって便利なシステムが、馬券を買う側の不利益に繋がったのは何という皮肉だろうか。
ただ、コネなどで情報が掴める人ならば一時的とは言え馬券的優位は得られ易くなっている。また、見方や考え方次第では面白い穴馬を見つけられることもある。例えば、追い切り本数が少ないという理由で必要以上に人気が下がっているケースがある。厩舎事情により牧場で必要以上にの乗り込みまれて実は仕上がり十分だったということもあり狙ってみるのも面白い。こういうケースは、比較的人気のある厩舎で起こり易く下位厩舎ではあまり見られない。
相馬師:マキバオー
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